関西、関西学院、同志社、立命館の4大学に今春入学した1年生の3・7%が、大麻を使用している人を見たことがあることが、4大学が共同で実施した意識調査で明らかになった。新入生の7・7%は大麻使用は「個人の自由」と考えていることも判明。各大学とも調査結果を今後の薬物乱用防止教育に生かしていく方針だ。
意識調査は昨年、関西、関西学院、同志社の3大学で学生や講師が大麻取締法違反容疑などで相次いで逮捕されたことを受け、再発防止に向けた資料とするため今年4~5月、立命館大も含めた全新入生を対象に実施。75・3%にあたる約1万9千人が回答した。
調査結果によると、新入生の3・7%(700人)が「大麻を使用しているところを実際に見たことがある」と回答。大麻使用をどう考えるか、との問いには90・5%が「絶対に使うべきでなく、許されない」と回答した一方、「他人に迷惑をかけないのなら、使うかどうかは個人の自由」とする回答も7・7%(1454人)にのぼった。
友人の大麻使用を知ったらどうするか、との問いには、使用をやめるよう説得57・8%▽他の人(先生や友人など)に伝える9・7%▽警察や保健所に通報する5・1%-と回答が分かれ、「個人の自由なので放っておく」との回答も10・2%あった。
関西大は「非常にショックな数字。薬物使用がなぜだめなのかを教える講義を共通科目で開くなど、対策を強化したい」。関西学院大も「学生に法律の順守を訴え、薬物乱用を防ぐ取り組みを強化していく」としている。
(産経)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/091029/crm0910291947037-n1.htm
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