イランの核兵器開発疑惑をめぐり、米国は18日開かれた国連安保理の非公式会合で、対イラン追加制裁決議の草案をメンバー国に配布した。イランの兵器輸入禁止対象に戦車や戦闘機など大型兵器を含めるとともに、イランによる核関連物質などの入手を阻止するため、公海上や空港での貨物検査を加盟国に求める内容となっている。
イランは過去の制裁決議に反してウラン濃縮活動を継続。常任理事国5カ国とドイツが追加の制裁内容をめぐって協議を続けてきたが、決議案の配布により安保理全15カ国による交渉に移行、決議案採択に一歩近づく。
ただ、非常任理事国のブラジルとトルコが17日、イランとの間で軍事転用が懸念される同国の低濃縮ウランの国外移送で合意。ブラジルのリベイロ・ビオッティ国連大使は記者団に「現時点で交渉には応じない」と述べており、今後の協議は難航する見通しだ。
(時事)
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