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埼玉県警に詐欺などの疑いで逮捕、起訴された東京都豊島区の無職女（３４）の知人男性４人が不審死した事件で、新たに２人の男性が不審死している疑惑が２８日、浮上した。また、４人のうち、７０代男性は女に７４００万円を渡していたことも判明、女に計１億円以上の金が流れていた可能性が出てきた。女はネットで練炭を大量購入しており、警察は金の流れや練炭の使用目的などについても事情を聴く。
新たに“疑惑”が判明したのは、女性と接点があった首都圏在住の２人の男性。２人はすでに死亡しているが、その経緯に不審な点があったことが捜査関係者への取材で分かった。これで、女の周囲では６人の男性が不審死したことになる。

　また、すでに判明している不審死した４人の男性のうち、千葉県松戸市の７０代男性が、女に７４００万円を渡していたことも新たに判明した。

　さらに、女と交際していた東京都青梅市の会社員、寺田隆夫さん（当時５３）が２月、練炭による一酸化炭素中毒で死亡していたことも分かった。警視庁は当初自殺と判断していたが、遺書が見つかっておらず、遺体発見時に玄関や窓はすべて施錠され、自宅マンションの鍵３本のうち１本が見つかっていないなど不審な点があり、殺人の疑いもあるとみて捜査する方針を固めた。

　寺田さんは約１７００万円を女に振り込んでおり、寺田さんの姉は捜査関係者に「弟は（女と）結婚すると思っていた」と話しているという。

　このほか、起訴されている詐欺事件のほかに、結婚詐欺を繰り返し計約２０００万円を詐取した疑いもあり、総額で計１億円以上の大金が女に流れていたことになる。

　女は８月６日に一酸化炭素中毒死した東京都千代田区の会社員、大出嘉之さん（当時４１）から約５００万円をだまし取ったとされ、５月１５日に自宅火災で死亡した千葉県野田市、安藤建三さん（当時８０）の口座から、１８０万円を引き出していたことが分かっている。

　一方、大出さんと安藤さんが亡くなる前、女がネットで大量の練炭を購入していたことが分かった。２人の遺体からは処方箋がないと手に入らない睡眠導入剤の成分が検出されており、女が通院先で処方を受けた睡眠導入剤の成分と同じであることが、埼玉県警などの分析で判明した。

　次々と浮かび上がる男性の不審死。女の「疑惑」は深まるばかりだ。

（サンスポ）
http://www.sanspo.com/shakai/news/091029/sha0910290507009-n1.htm

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