京都市内の寺院から仏像を盗んだとして、窃盗や建造物侵入などの罪に問われた三重県四日市市の元会社役員阿部逸男被告(59)に対し、京都地裁は19日、懲役2年4カ月(求刑懲役3年6カ月)を言い渡した。渡辺史朗裁判官は「寺院の関係者や参拝者らの迷惑を顧みることのない誤った信仰心に基づく自己中心的犯行だ」と述べた。
判決によると、阿部被告は08年9月~09年1月、京都市の東寺や建仁寺から不動明王立像や十一面観音座像など計5体や花瓶などを盗んだ。
阿部被告は公判で「毎日昼夜お参りしていれば阿弥陀(あみだ)様が出てくれるのではないかと思った」などと供述していた。判決言い渡し後、渡辺裁判官は「最終的に仏様に許してもらったとしても、やったことに責任をとってもらうのが裁判所の結論です」と話した。
(朝日)
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