鹿児島県阿久根市の竹原信一市長(50)が障害者の出生を否定するような文章を自身のブログに掲載した問題で、竹原市長は18日午後、批判された記述の一部を削除した。
問題となったのは「医師不足の原因は医師会」と題した11月8日付の回。「高度医療が障害者を生き残らせている」「死は忌むべきことというのは間違い」などの記述が削除され、「ただいま修正中」と書き込まれた。
竹原市長は18日昼、障害者の地方議員らでつくる「障害者の政治参加をすすめるネットワーク」(約40人)の平野みどり・熊本県議(51)ら3人と約30分間、非公開で面談した。面会後に記者会見した平野さんらによると、その際、「誤解を招きかねない表現だった」とブログの文章の修正に応じる意向を示した。しかし、謝罪については「ブログの文面を否定し、社会の現実を打ち消すことになる」と拒否したという。
さらに、平野さんらが「差別する意図がなくても、人を傷付ける言葉があれば差別になる」と指摘したところ、竹原市長は「それでは『めくら千人めあき千人』という言葉はどうなのか」と言い返した。「今は視覚障害者と呼んでいる」と抗議されると、市長は「あ、そうですか」「用語集があるのですか」などとかわし、「言葉を制限すると文化がしぼむ」との持論を展開したという。
会見で平野さんは「あきれた。障害者福祉への認識は最後までかみ合わなかった」と話した。古庄和秀・福岡県大牟田市議(37)は「市長なら『悪かった』と謝ることが政治家としてのスタートラインなのに残念。文化と差別用語は違う」と述べた。
(読売)
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