気象庁によると、11日午後9時25分ごろ、気象衛星ひまわり6号に障害が発生し、観測ができなくなった。予備機の7号に切り替え、約3時間半後の12日午前1時に観測が再開された。
防災上の支障は生じていないという。
障害の原因は不明で、同庁気象衛星課は「原因を究明して6号を復旧させ、早急に2機態勢に戻したい」としている。
気象庁によると、6号自体は動いているが、姿勢を制御できなくなってカメラが地球に向かず、電波の送受信も不能になった。11日午後9時半以降、本来30分ごとにしていた七つのデータ観測ができなかったという。
6、7号は「運輸多目的衛星」として、航空機の管制機能も併せ持つが、管制機能は既に7号に切り替えており、正常に作動。国土交通省航空局は「運用への影響はない」としている。
ひまわり6号は2005年に打ち上げられた。06年には約20時間、姿勢の異常のため気象観測ができなくなるなど、これまでも通信系統などのトラブルで一時的に観測不能となったことがあった。10年夏に本格運用を終え、その後は7号の予備に回る予定。
(デイリースポーツ)
http://www.daily.co.jp/society/national/2009/11/12/0002509631.shtml
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