東京地検の佐久間達哉特捜部長は4日、東京・霞が関の法務・検察合同庁舎で記者会見。異例の長さの約1時間20分に及んだ。要旨は次の通り。
―小沢氏を不起訴とした理由は。
収支報告書の虚偽記入は作成・提出の義務がある会計責任者と、実際にそれを書く事務担当者が中心となる。それ以外の人を共犯に問うためには、責任者や事務担当者との共謀が必要だ。(共謀と評価するためには)共犯者の行為を通じて、自ら犯罪を行う意思が求められる。だが、それを公判で立証し、有罪にする証拠がなかった。
―形式犯という指摘もあるが。
虚偽記入の規模が大きいことや、原資の実態、隠ぺい工作の手口などについて解明するために3人を起訴した。
―事件の動機は。
今回の事件をひと言で言えば、陸山会が2004年10月に東京都世田谷区の土地を買ったが、その際の購入原資になる収入、(小沢氏に返済した)支出を報告書に記載せず原資の隠ぺいを図った。
―関連政治団体の資金移動理由は。
4億円の収入を記載しなかったため、(収支の)バランスが狂った。その調整のため、いろいろな工作をした。
―4億円を小沢氏からの借入金とした理由は。
小沢氏にいったん帰属した金を、陸山会に貸し付けている。金の由来が何なのか、今日の段階では申し上げられない。公判で明らかにする。
―小沢氏は原資は「個人資産」と説明したが。
否定も肯定もしない。
―小沢氏の説明を認めているのか。
必ずしも、そういうことではない。
―ゼネコンからの資金が含まれているのか。
原資については具体的なコメントは控える。
―事件は終結か。
現時点で立件すべきものはすべて処理した。
―小沢氏を狙い撃ちしたという指摘もあるが。
特定の政治家を狙ったということは毛頭ない。
(47news)
http://www.47news.jp/CN/201002/CN2010020401001020.html
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