2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

藤田まことさん逝く 76歳 通夜に大村崑ら涙の弔問

テレビ草創期の人気コメディー「てなもんや三度笠」や時代劇「必殺」シリーズ、「はぐれ刑事純情派」などで親しまれた俳優の藤田まこと(ふじた・まこと、本名原田真=はらだ・まこと)さんが17日午前7時25分、大動脈からの出血のため大阪市吹田市の大阪大病院で亡くなった。76歳だった。病気療養から1月に仕事復帰して、意欲を見せていた矢先だった。葬儀・告別式は近親者のみで行う。喪主は長男原田知樹(はらだ・ともき)氏。

 藤田さんは、2008年3月に食道がんを患い、舞台などを降板。退院後はリハビリに励み、同12月には、テレビ朝日系「必殺仕事人09」の撮影現場で復帰会見した。

 昨年11月に慢性閉塞(へいそく)性肺疾患と診断され、出演予定だったTBS系ドラマ「JIN-仁-」を降板した。

 今年1月15日、大阪市内で、時代劇専門チャンネルの特番で、ナレーションを務めて仕事復帰。3月にはドラマ収録の予定だったという。

 関係者によると、藤田さんは、16日夕方、自宅近くの施設で下半身のリハビリに取り組んだ後に帰宅。デザートも含めて夕食をしっかり取った後、入浴する際に吐血し家族が救急車を呼んだ。病院に搬送されたが意識は戻らず、17日朝、妻、長女、孫らにみとられ息を引き取ったという。

◆子役でデビュー
 藤田さんは1933年4月13日、東京都豊島区生まれ。父は無声映画で活躍した俳優の藤間林太郎。その縁で子役として映画に出演、10代から司会や物まねをこなした。大阪の劇場でコメディアンとして活動する一方、テレビの「スチャラカ社員」で人気を得た。

 1962年から白木みのるさんとのコンビで主役を務めた「てなもんや-」が大ヒット。面長の顔を「馬」とからかわれるギャグや「当たり前田のクラッカー」「耳の穴から指突っ込んで、奥歯ガタガタいわしたる」などのフレーズで日本中を沸かせた。

 その後も喜劇映画に多数出演。73年にテレビ時代劇「必殺仕置人」で演じた同心、中村主水が当たり役となり、「必殺」シリーズの中心的存在だった。

 88年から始まったテレビドラマ「はぐれ刑事純情派」では人情味のある刑事を生活感をにじませて演じた。舞台でもミュージカル「その男ゾルバ」などで存在感を示した。

 他の出演作は映画「積木くずし」、ドラマ「けったいな人々」「剣客商売」など。2002年、紫綬褒章受章。

◆「てなもんや三度笠」最高視聴率60%
 あるときは底抜けに明るいコメディアン。またあるときは人生の深みを渋く刻む名優。17日亡くなった藤田まことさんの軌跡を鮮やかに彩ったのは、息の長い、数々の当たり役だった。

 歌謡ショーの司会者などで下積みを重ねた藤田さんの転機は、29歳で出合ったコメディー番組「てなもんや三度笠」。初めての主役「あんかけの時次郎」は、調子がいいけれど憎めない役回りで、最高視聴率が関西で60%、関東でも40%を超える超人気番組のスターになった。

 番組終了後、一時は各地のキャバレーを回るなど不遇な時代が続いたが、1973年から演じた時代劇「必殺」シリーズの中村主水は、それまでのコミカルなイメージを覆した。昼あんどんと呼ばれる情けない男と、狙った獲物は逃さない非情な殺人者を演じ分け、俳優として大きくステップアップした。

◆華やかな一方で40億の借金、不倫疑惑 波乱の人生
 数々のヒット作を出し、華やかなスター街道を歩んだ藤田さんだが、一方で多額の借金問題や不倫疑惑が取りざたされるなど、波乱に富んだ人生だった。

 借金問題が連日マスコミをにぎわしたのは、1993年。この年、バブル崩壊に連動するように、夫人が大阪や京都で経営していた中華料理店などが不渡りを出し、倒産。負債は30億円とも40億円とも言われ、借金返済のため藤田さんは大阪・豊中市にあった“主水御殿”と言われた豪邸を約4億円で売却したほか、10年での完済を目指して、「不眠不休」を宣言。ドラマ、舞台など仕事に駆け回った。借金は10年を待たずして返済したが、昨年9月、大阪の金融業者の管財人が藤田夫妻に貸付金3億円の支払いを求めた訴訟の判決で、大阪地裁は藤田夫妻に3億円の支払いを命じた。

 また、借金返済に追われていた1999年には35歳年下の女優との不倫疑惑が一部で報じられたことも。ホテルで同居生活を送っていると伝えられたが、藤田さんは「男女の関係ではない」と全面否定していた。

◆大村崑 涙の弔問 近親者30人で密葬
 藤田さんの通夜が18日夜、大阪府豊中市の寺でひそやかに営まれた。生前の藤田さんの意向を尊重しての密葬といい、近親者ら約30人だけが参列した。会場となった寺の前には50人以上の報道陣が集まった。

 所属事務所によると、通夜は午後7時に開始。藤田さんと親交のあった芸能関係者の問い合わせには密葬であることを説明し、理解を得たという。

 藤田さんには最近も仕事の依頼があったが、医者と相談しリハビリに専念していた。先月、「2月は寒いから、リハビリに励んで春からの仕事に備えるぞ」と意気込んでいたという。会場には俳優大村崑も駆けつけ、涙を流しながら関係者と言葉を掛け合っていた。
(中日)
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/entertainment/news/CK2010021902000141.html

テーマ : 芸能ニュース
ジャンル : ニュース

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

スペースゼロ

Author:スペースゼロ
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード