障害者団体向け郵便料金割引制度の悪用事件で、虚偽有印公文書作成などの罪に問われた元厚生労働省局長、村木厚子被告(54)=休職中=の大阪地裁での公判は25日午後も、部下だった元係長、上村勉被告(40)の証人尋問が続いた。弁護側は上村被告が取り調べ状況や「冤罪(えんざい)はこうして始まるのか」などと逮捕後の心境を書き留めた「被疑者ノート」を法廷で公開した。
昨年5月の逮捕直後には「どうしても私と村木被告をつなげたいらしい」「私の記憶が無いのをいいことに、検察が作文している」などと記述。この日の証人尋問で「自分が単独でやったと言っていた」と当初から村木被告の関与を否定していたことを強調した。
「あなただけ(他の容疑者らと)違うことを言っていると検事に言われた。多数決に乗ってもいいかと思う」と供述を変遷させた経緯や、「調書の修正は完全にあきらめた」との心境も書き込まれていた。
(日経)
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20100225ATDG2505825022010.html
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