民主党に大打撃となる中井洽(なかい・ひろし)国家公安委員長兼防災担当(67)の女性スキャンダルが24日、発覚した。30歳前半の銀座ホステスを議員宿舎に連れ込み、宿舎のカードキーをホステスに貸与しているなどの問題行為を、25日発売の「週刊新潮」(4月1日号)が報じている。おまけに熱々の路チュー写真まで撮られていた。永田町では「ジ・エンド。おしまい」(民主党議員)の声が早くも上がり、進退問題に発展することは避けられない情勢だ。
「政治とカネ」の問題でガタガタのところにもってきて、今度はトドメの「オンナ」。支持率急落(約31%、最新FNN調査)にあえぐ鳩山政権の“致命傷”ともなりかねないスキャンダルが持ち上がった。
グラビア7ページ、記事5ページを割いた「週刊新潮」の大特集によると、中井国家公安委員長は3月中に複数回にわたり、30代前半の銀座に勤める美人ホステスと焼肉店などで合流。その後、赤坂の議員宿舎などに連れ込んでいた。
ホステスは1人でも宿舎に出入りしており、中井氏がホステスに議員宿舎のカードキーを日常的に貸与していた疑惑を指摘している。2人の親密な関係を物語るように、熱々の「路チュー」まで写真に撮られていた。
中井氏は1998年に妻の順子さんと死別しており、交際に関しての問題はないが、議員宿舎には部外者をみだりに入れてはいけないルールのほか、部外者へのカードキー貸与は厳禁とされている。そんなわけで、本来なら完全警護であるはずのSPも“排除”。全国25万人の警察官に範を示し、国民の安全を守る立場にある人間とは思えない“仰天行動”なのだ。
また同誌は、中井氏の「白タク疑惑」を指摘。事業用車両ではない、一般乗用車の運転手に金を払い、自身の“足”として使っていた、道路交通法違反の疑いも出ている。
さらに福島県沖を震源とする震度5弱の地震が発生した3月14日、中井氏とホステスは都内で映画デート中だったが、首相官邸に駆け付けるでもなく、そのままデートを続行した危機管理上の問題を報じた。
閣僚の女性スキャンダルをめぐっては、麻生太郎内閣の鴻池祥肇(こうのいけ・よしただ)官房副長官が、愛人の人妻にカードキーを貸与。議員宿舎に招き入れていたことが発覚。合わせて国会議員の公務用JRパスを使い、熱海温泉(静岡県)に「W不倫旅行」していたことが報じられ、辞任に追い込まれた。結果、麻生内閣の支持率急落に拍車をかけた。昨年5月の“事件”だった。
この鴻池氏の問題を徹底的追及したのは、ほかならぬ当時野党の民主党。やはり因果は巡った。「ジ・エンド。おしまい。まったく同じ話」(民主党議員)。進退問題に火がつくことは避けられない見方で、同誌が発売される25日以降の騒動拡大は必至だ。
中井氏は24日、国家公安委員会会務官室を通じ、「あす(25日)の定例会見で対応する」とコメント。また、一方では「法的な問題はないと思っているが、お騒がせして申し訳ない」とも話している。
(サンスポ)
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