東大数物連携宇宙研究機構などの研究グループは10日、地球から約96億光年離れた銀河団を発見したと発表した。
距離を正確に測った、成長した銀河団としては最も遠いという。これまでに観測された最も遠い銀河団は92億光年先だった。
研究グループは欧州の天文衛星やすばる望遠鏡(米ハワイ島)を使い、くじら座の方角に新たな銀河団があるのを発見。近赤外線装置で距離を測ったところ、96億光年かなたであることがわかった。
銀河団は、赤色を帯びた銀河で構成されることが多い。赤い銀河では新しい星の誕生がほとんどなく、成長が止まっているという。今回観測された銀河団にも赤い銀河が多く、光を放った96億年前に既に成長を止めていたことになる。
研究チームの田中賢幸(まさゆき)・東大特任研究員は「さらに遠くの銀河団を調べ、銀河団の成り立ちに迫りたい」と話している。
(読売)
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