原爆症認定をめぐる
集団訴訟で、
広島訴訟の第1陣原告41人が16日、
広島高裁(礒尾正裁判長)で開かれた
口頭弁論で控訴を取り下げた。国側は既に取り下げており、
原告全員救済などを盛り込んだ8月6日の政府解決策の合意を受けて訴訟が終結したのは初めて。
原告弁護団の二国則昭弁護士は
意見陳述で「被爆の実相に見合った認定行政への転換に道筋をつけた」と合意を評価。「今後も不当な被爆者行政があれば、再び提訴して闘うことを宣言する」と述べ、控訴取り下げ書を提出した。
閉廷後に記者会見した原告団副団長の玉本晴英さん(79)は、03年4月の提訴から6年5カ月での解決に「われわれの闘いがようやくいい結果を迎え、うれしく思う」と笑顔を見せた。
全国原告・弁護団の宮原哲朗弁護士は「今後は(敗訴原告救済のための)
基金創設について、
鳩山新政権との交渉が課題。継続して協議していきたい」と話した。
宮原弁護士によると、残る原告は広島第2陣(23人)を含む185人。原告全員が原爆症と認定された訴訟から10月以降に順次取り下げる方針。
(47news)
http://www.47news.jp/CN/200909/CN2009091601000799.html
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