今治署の護送用ワゴン車から、恐喝容疑で逮捕された今治市出身の無職安倍健史容疑者(26)が逃走した事件で、同署の村上正副署長は1日、「手錠と腰縄のかけ方が緩かったとみられ、不適切だった」と陳謝した。また、県警の内規では容疑者を護送する際は2人の署員が挟むようにして座ることになっているのに、隣に1人しか座っていなかったことについて「署員の(太った)体形を考慮したためだった」と説明した。
同署によると、安倍容疑者は今治市中心部のドンドビ交差点(常盤町4丁目)の右折レーンに信号待ちのため停車したワゴン車から、右側の窓を開けて外へ飛び降り、東へ逃げた。窓は車内から開けられるスライド式で、逃走を防ぐ金網はついていなかった。座席は全3列。運転手が50代後半の職員、その後ろの2列目に20代前半の巡査1人、3列目に20代後半の巡査長1人と安倍容疑者の2人が座っていた。巡査長は、窓から飛び降りる安倍容疑者の足をつかもうとしたが逃げられた。3人の署員が安倍容疑者を追いかけるため、車外へ出た時には安倍容疑者の姿を見失っていたという。
今治署の楠正司署長は「身柄の確保に全力を挙げているが、県民の皆様に不安を与えたことは誠に遺憾であり、深くおわびします」とコメントしている。
(朝日)
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