JR東京駅のホームで面識のない女性を線路に突き落としたとして、殺人未遂罪などに問われた大阪府富田林市の無職、太田周作被告(25)は4日、東京地裁(井口修裁判長)で開かれた裁判員裁判の初公判で「間違いありません」と起訴内容を認めた。弁護側は「責任能力は争わないが、コミュニケーションが苦手などの発達障害があり、低下した状態だった」と刑を軽くするよう求めた。
6日まで3日連続で審理し判決は9日。5日は捜査段階で精神鑑定した医師の証人尋問を行う。裁判員裁判で精神鑑定医の尋問が行われるのは初めてで、鑑定結果を分かりやすく説明できるか、裁判員がどう判断するかが焦点になる。
検察側は冒頭陳述で、就職が決まらず自暴自棄になった太田被告が「東京・秋葉原や茨城県土浦市の無差別殺人事件のような大きな事件を起こして死刑になろう」と考え、知人がいない東京に向かったと指摘。カッターナイフを持って秋葉原や新宿に行った後、東京駅で突き落としを思い立ったとした。精神鑑定で発達障害とされたが、事件への直接の影響はないと主張した。
現場で被害女性の隣にいた男性が証人出廷し男性裁判員は当時の被告の様子について質問。事件の瞬間を撮影した防犯カメラの映像も法廷で再生された。
起訴状などによると太田被告は3月23日、中央線ホームで乗車待ちしていた60代女性の背中を押し転落させたとされる。女性はレールの間に落ち、その上を電車が5メートル通過、接触して頭や首にけがをした。
(毎日)
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