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たがられず吸えます、無煙たばこ発売へ

5月中旬 都内で発売

日本たばこ産業(JT)は17日、火を使わず、煙が出ない「無煙たばこ」を、5月中旬から東京都内限定で発売すると発表した。タバコの葉が詰まったカートリッジをパイプに取り付けて吸うもので、においもほとんどしない。受動喫煙の心配もなく、肩身の狭い思いをしている愛煙家の間で評判となりそうだ。反応を見ながら、全国に販売を拡大するか検討する。

 商品名は「ゼロスタイル・ミント」。パイプとカートリッジ2本入りで300円。詰め替え用カートリッジは4本400円。長さは普通のたばことほぼ同じ約8センチで、1本で半日から1日は持続する。

 新製品は、歯茎などにタバコの粉末をつけて香りなどを楽しむ「かぎたばこ」に分類され、発表によると、ニコチンの吸収量は、JT製品の中で最も少ない製品の20分の1程度。JTによると、国外では、タバコの葉を直接かむ「かみたばこ」や、かぎたばこが広く普及しているが、国内の普及率は「ほぼゼロ」(JT広報部)という。

 受動喫煙を巡っては、神奈川県の「受動喫煙防止条例」が来月から施行されるほか、厚生労働省も今年2月、不特定多数の人が利用する施設を原則、全面禁煙とするよう求める通知を都道府県などに出している。しかし、かぎたばこは、厚労省、神奈川県ともに、「他人にたばこの煙を吸わせない」として、規制の対象外。記者会見したJTの小泉光臣副社長は「様々な場所で吸えるため、喫煙者の不便を解消できる」とアピールした。

 受動喫煙対策に

 「煙の出ないたばこ」の登場に、嫌煙家と愛煙家の双方から、歓迎の声が上がった。都内の公園を2歳の長男と散歩していた主婦吉原祥子さん(36)は「煙で不愉快な思いをしなくなるし、子どもたちの健康のためにもなる」。JR新橋駅前でたばこを吸っていた千葉市の会社員我妻裕介さん(32)も「一服できる場所が少なくなり、肩身の狭い思いをしてきた。試しに買いたい」と話した。

 条例施行が目前に迫った神奈川県。横浜市中区のバー店長、佐田力さん(65)は「客の3~4割は喫煙者。神奈川でも発売してくれればありがたい」と期待を寄せた。
(読売)
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=22299

テーマ : 社会ニュース
ジャンル : ニュース

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