日本たばこ産業(JT)は13日、カナダの現地子会社「JTI―マクドナルド」がたばこ密輸に関連した法令違反で、カナダ政府に1億5千万カナダドル(約140億円)の過料を支払うことで和解したと発表した。
JTは1999年に米たばこ大手RJRナビスコから、米国以外のたばこ事業を買収。カナダの子会社もこの時に傘下に収めた。
「JTI―マクドナルド」は、JTが買収する前の91~96年にかけて、米国にいったん出荷したたばこをカナダに再び輸入し、租税を逃れていたとして、カナダ政府から刑事、民事の両面で追及されていた。
カナダ政府、RJRグループ、JTグループの3者による協議で、RJRグループとJTグループは総額5億5千万カナダドル(約510億円)をカナダ政府に支払うことで合意。このうち約3割をJT子会社が負担することになった。3者合意によって、カナダ政府はJT子会社などに対する民事訴訟などを取り下げ、密輸関連の追及を事実上打ち切る。
JTはカナダ政府への過料を2011年3月期連結決算で損失処理する。
(47news)
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