タイのタクシン元首相派「反独裁民主戦線」(UDD)が占拠を続けるバンコク中心部で13日午後7時(日本時間同9時)過ぎ、UDD幹部のカティヤ・サワディポン陸軍少将(停職中)が頭部を銃撃され、治安当局によると、意識不明の重体となった。
少将はUDD内で占拠継続を主張する強硬派で、何者かに狙撃された可能性がある。
一帯では13日夜、断続的に銃声が響き、警察当局は小型砲弾5発が爆発したと発表。地元メディアによると、1人が死亡し、二十数人がゴム弾で撃たれるなどして負傷した。
アピシット首相は13日、UDDに提示していた議会の解散と11月14日の総選挙実施を白紙撤回した。
◇タクシン元首相派と軍の関係◇
タクシン氏は首相時代、軍や警察で自分の支持者を昇進させ、反対派を左遷する人事を通じ治安機関を支配しようとした。カティヤ少将は今年1月、元首相を公然と支持する過激な言動を理由に停職処分を受けたが、軍には元首相のシンパがなお多く、デモ隊の強制排除を嫌う雰囲気もあるとされる。
(読売)
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