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世の中の出来事を書き留めます
新潟市中央区西船見町の市水族館「マリンピア日本海」の「大水槽」からイワシなど約7千匹の魚たちの姿が18日、消えた。消毒として注入された塩素が原因で死んだとみられ、中には同館が開館した1990年直後から飼育されていた、つがいのエイもいたという。同館は、近県の水族館に協力を求めて魚を戻す予定で、大水槽で多くの魚が泳ぐ姿が見られるまでは入館料を無料にする。
18日に記者会見した同館の鈴木倫明館長によると、同日午前10時15分ごろ、消毒のために大水槽に次亜塩素酸ソーダを注入し始めたところ、同30分ごろ、魚が次々に死んでいったという。「次亜塩素酸ソーダは、イルカのプールには常時注入しているが、魚類の水槽に使った例は極めて少ない。使わない方がいい薬品」という。
担当職員は複数の同僚に次亜塩素酸ソーダを使って消毒することを伝えていたが、鈴木館長の耳には入っていなかった。「相談を受けていたら使わせなかった」という。また、この担当職員は3月までイルカの飼育を担当していて、鈴木館長は「詳しい話を聞いていないのでわからないが、イルカの時に使っていたから今回もと思ったのか」と話した。
「担当はここまで大きな事態になると認識していなかったと思う。私に責任がある」とし、再発防止に向けて「何らかの対応はする」とした。
同館は、友好提携を結んでいる福島県いわき市の水族館「アクアマリンふくしま」など近隣の水族館に協力を求め、今月中には大水槽に魚を戻したい考えだ。大水槽に魚が戻るまでは入館料(高校生以上1500円、小中学生600円、4歳以上400円)を無料にする。