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野球賭博問題の渦中にある大関琴光喜（３４）＝佐渡ケ嶽＝が解雇か除名となる可能性が強まった。伊藤滋座長（早大特命教授）が２５日、琴光喜について「一番のクビ」と表現。名古屋場所出場辞退が決まっており近日中の事情聴取はないが、負け額が数千万円であること、数年前から常習性があったなどとする報道をもとに処分を下す意向を示した。

　私見とはいえ、座長という立場を考えると発言の意味は重い。２７日の特別調査委の会合で処分について話し合い、新たに設定された２８日の理事会で提言。早ければその場で解雇などの厳罰が下る。理事会後には除名手続きに必要な評議員会も招集されており、解雇より重い除名もありうる。

　また、伊藤座長は「文科省の言うことは聞きませんよ」「（放送中止を検討している）ＮＨＫも面倒くさい組織」と関係団体をけん制した。名古屋場所開催については「（中止を訴える）識者は東京の人。名古屋の人の意見を聞いて判断すべき」と含みを持たせた。

　特別調査委は琴光喜を除き、野球賭博の上申書を提出した２９人全員の聴取を終えた。２４日分までの調査報告では、暴力団などの反社会的組織が胴元だったと認識していた協会員はいなかったという。伊藤座長は「親方の監督もなっていない」と師匠の管理責任を問う発言もしている。

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