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世の中の出来事を書き留めます
鹿児島県阿久根市の職員に対して30日、夏のボーナスが支給された。職員211人のほぼ全員が昨年夏に比べ4割台になった。竹原信一市長が5月にボーナスを構成する「期末手当」を3分の1にする措置を議会に諮らずに専決で決めたためだ。職員からは「ボーナスがない職場もあるからぜいたくは言えないが、生活設計を見直さなければ」といった悲嘆の声が聞かれた。
ある中堅職員は、専決処分がなければ支給額は額面で70万円台のはずだったが、約40万円に。税など差し引くと実際に手にするのは約30万円だ。「私は、まだいい方だ。生活を見直すしかないと妻と話している」と漏らす。
別の職員からは「住宅と車のローンの返済や、県外の大学にいる子どもの学資が払えない」といった声も聞かれた。
ボーナスを構成するもう一つの柱で、市長による裁量がモノを言う「勤勉手当」については竹原市長は今回手をつけなかった。竹原市長は、勤勉手当について「特に優秀」から「良好でない」まで5段階評価にして最大20%の開きを設ける訓令を5月末に出した。「良好でない」職員は、昨夏に比べボーナス総額で3割台になった可能性がある。
竹原市長自身のボーナスは総務課が「市長命令だ」として明らかにしないが、約63万円と推定される。