消費者庁創設に取り組んできた製品事故の遺族や消費者団体が30日、同庁や消費者委員会の姿勢や取り組みを民間の視点でチェックする監視機関「全国消費者行政ウオッチねっと」を発足させた。同庁などへの情報提供や提言を通じ、消費者や被害者の視点が施策に反映されるよう活動する。
同日都内で開いた集会で、パロマのガス湯沸かし器事故で次男を亡くした上嶋幸子さん(55)は「消費者庁の種をまく作業をしてきたが、これからは愛情をかけ一緒に育てよう」とアピール。シンドラー社製エレベーターの事故で長男を失った市川正子さん(57)は「事故は縦割り行政のすき間に落ちたと言われた。被害者の声に応える組織になってほしい」と訴えた。
福島瑞穂消費者担当相も出席し「大いに意見を言ってもらい、一緒によりよい組織にしていきたい」などと話した。
(時事)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009093001180
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