タイの首都バンコクの空港で北朝鮮発の貨物機から大量の兵器が押収された事件で、タイ政府は14日までに、貨物機はグルジアで登録されていたことを確認した。乗員はカザフスタン人4人とベラルーシ人1人で、兵器運搬について関与を否定しているという。AFP通信などが報じた。
タイ政府によると、貨物機は11日に平壌をたち、タイの次はスリランカで給油する予定だった。兵器は北朝鮮製だが、どこに運ぶつもりだったかは捜査中という。タイ国営通信は「乗員がウクライナに向かう予定だったと話している」と伝えた。
捜査当局に身柄拘束されている乗員5人は「積み荷が何かは知らなかった」と容疑を否認しており、14日にも、5人の拘置の可否について裁判所が判断を示す。
タイの地元テレビは、貨物機について、北朝鮮製の武器を積載しているとの情報が米国から寄せられたと伝えた。
タイ政府は、北朝鮮からの武器輸出を禁止した国連安保理決議に基づいて捜索、押収したとしている。今後は兵器を廃棄し、国連に報告する。
(時事)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&rel=j7&k=2009121400023
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