陸上自衛隊員のほぼ全員にあたる約14万人とその家族の個人情報を部外者に漏洩(ろうえい)したとされる事件で、鹿児島地検は21日、自衛隊鹿児島地方協力本部の1等陸尉、徳永安成容疑者(46)を行政機関個人情報保護法違反の罪で鹿児島地裁に起訴した。地検によると、徳永容疑者は「住宅ローン返済のため、100万円で不動産業者に渡した」と、情報を漏洩したことを認めているという。
起訴状などによると、徳永容疑者は昨年11月下旬、当時所長を務めていた、鹿児島地方協力本部の募集案内所(鹿児島市)で、陸自隊員らの個人情報が記載された「隊員出身地カード」のデータをパソコンからCD―Rに複製し、東京都内の不動産業者に郵送したとされる。
鹿児島地検は今月8日、CD―Rを送られた東京都内の不動産会社代表取締役、佐藤文彦容疑者(39)ら2人を同法違反教唆容疑で逮捕。これまでの調べで、徳永容疑者管理の口座に佐藤容疑者らから計100万円が振り込まれたことが確認されている。
地検の説明によると、徳永容疑者は、佐藤容疑者の会社の前身の会社から約4年前に不動産を購入。顧客名簿に徳永容疑者の名があったことなどから、佐藤容疑者らと知り合ったという。
(朝日)
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