ニューヨークの繁華街タイムズスクエアで1日夜、駐車車両の中にあった箱から煙が出ているのを露天商が見付け警官に通報した。同市市警などは現場付近の封鎖を命じ、一部のホテルでは客の出入りが禁止される措置も取られた。封鎖は2日未明時点でも解除されていない。
市警の報道担当者によると、問題の車は日産製のスポーツ用多目的車(SUV)。コネティカット州のプレートナンバーを付け、45番通りに駐車していた。連邦捜査当局筋によると、その後の調べでこのプレートナンバーはこの車本来のものとは異なることが判明した。
ニューヨークのブルームバーグ市長は2日朝の会見で、車内の捜索でガソリンが入った缶や爆弾製造に使われる材料、時限装置などが見つかったと発表した。車を放置した人物などを捜査しているとも述べた。
市警は爆弾処理班の探知ロボットも出動させて車内を捜索、箱や他の証拠品を押収していた。米連邦捜査局(FBI)も合同テロ捜査班に加わっているが、FBIの報道担当者は事態を深刻に受け止めているとの見方を示した。
連邦捜査当局筋によると、車内の捜索ではガソリンの缶の他、プロパンガスが入った容器なども見つかっていた。いずれも街頭の商人が通常使用している種類のものだという。
国土安全保障省当局者は、事態の推移を注視しているとし、オバマ大統領も1日深夜、事件の最新報告を受けたと述べた。
閉鎖されたのはタイムズスクエアの数ブロックの範囲で、歩行者や車両の進入も禁じられた。一部のホテルでは1日夜、宿泊客の出入りが禁止され、1カ所のレストランは閉店し、従業員が避難したという。
(cnn)
http://www.cnn.co.jp/usa/AIC201005020010.html
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