監督批判のため、11日に登録抹消となった楽天トッド・リンデン外野手(29)が、13日にも野村克也監督(74)に謝罪をすることが12日、分かった。リンデンは10日の日本ハム戦(札幌ドーム)でスタメンから外れたことを不満とし、感情をむき出しにした。野村監督に対しても、侮辱的な言動を行い、同監督の逆鱗(げきりん)に触れていた。問題が問題だけに、リンデンの謝罪が受け入れられるかは微妙だ。
言語道断の愚行を反省したのか。レギュラーシーズン最終戦の登録抹消から一夜明け、リンデンが野村監督に謝罪することが分かった。13日から3日間、クライマックスシリーズ(CS)第1ステージに向けた全体練習が、Kスタ宮城で行われる。関係者によれば、練習に参加する同監督の元へ、早ければ13日にも、リンデンが謝罪に訪れるという。
謝罪は当然必要だ。10日の日本ハム戦で、苦手・武田勝が相手先発だったため、先発落ちしたことで、リンデンは逆ギレした。試合後、報道陣に囲まれる野村監督の横を通った際、皮肉をこめた日本語で「アリガトウ!」と侮辱的な発言をしていた。野村監督は11日に「会社の許可を得ずに、私の判断で解雇した。監督侮辱罪というか、人間失格。人間として、組織の中で生きる資格がないと判断した。許すわけにいかない。顔も見たくない」と断罪した。再登録は21日以降と、16日からのCS第1ステージの出場は不可能になった。日程上は、21日からの第2ステージに出場する可能性は残っている。とにかく、リンデンの謝罪がなければ、首脳陣としても、再登録を検討することもできない。
野村監督がリンデンの謝罪を受け入れるかは微妙だ。ヤクルト監督時代の98年には、起用法を巡って暴言を吐いたトラビス・ドリスキル投手をシーズン途中に解雇しており、造反に対しては厳格な態度で臨んでいる。リンデンへの「解雇」発言は登録抹消までの意味だが、CSで起用することはないという、同監督の強い意志をにじませる。謝罪の結果に注目が集まる。
(日刊スポーツ)
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