石原慎太郎都知事(77)が4日、自民党に離党届を提出した与謝野馨元財務相(71)とフジテレビの「新報道2001」で共演し、与謝野氏が平沼赳夫元経済産業相(70)らと立ち上げる新党の応援を明言した。新党とのかかわり方について、外から応援する「チアガール」の立場を強調しながらも、「グラウンドに下りて人を殴ったりするかも」とし、ちょっと物騒な乱入の可能性も示唆。与謝野氏は、週内の新党立ち上げを明らかにした。
石原都知事が、与謝野、平沼両氏の新党の“武闘派チアガール”を請け負った。与謝野氏は新報道2001に出演し、「(石原氏らの)ご意見をうかがっているうちに決断する時は決断しなきゃいけないと。1人でも行くんだ(離党)と考えた」とし、決断の背景に、石原氏の存在があったことを明かした。共演した石原氏は「心からエールを送りたい」と、新党を支持する考えを表明した。
石原氏は、新党とのかかわり方について「チアガールにとどまるか、応援団、応援団長になるかは分からない」と、1歩引いた立ち位置であることを強調した。しかし、与謝野氏に対して、鳩山邦夫氏や舛添要一前厚労相らの合流の可否など、新党構想の詳細に質問が出ると「そんなもん、大事な手の内明かすわけないだろ」「こんなところで明かせないよ」と次々と割って入ってはニヤリと笑ってみせ、新党構想への関与度の高さをうかがわせた。
石原氏は新党参加の可能性を問われ「おれは応援団。チアガールですから」としながらも、「場合によっては(グラウンドに)下りてって、人を殴ったりするかもしらんけど」とまたまたニヤリ。混ぜっ返しはしたが、新党合流の可能性を否定はしなかった。
与謝野氏は新党の参院選の対応として、比例区と、東京選挙区を含む改選議席が複数の選挙区で候補を擁立したい方針。07年の知事選で281万票を獲得し、全国的に高い知名度をほこる石原氏の「応援」だけでも、新党の大きな推進力になりそうだ。
石原都知事の任期は残り1年。新党話が急転し始めた新年度初の定例会見(2日)では、4選出馬について「企業秘密だから明かされられないね」とやっぱりニヤリ。続けて「東京に対する愛着、日本に対する愛着ありますから」と、都政と国政を並べる意味深な発言もしていた。
(日刊スポーツ)
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